湘南香科株式会社様
常務取締役・山梨工場長
野坂 俊平
山梨県から全国への高品質な三温配送
原料からこだわる生産品の配送をお任せする
トラック1台の時代から
湘南香料株式会社の山梨工場では、主にナチュラルフレーバーエキスや天然エキスを製造している。山梨工場から出荷されたフレーバーエキスは多くの食品メーカーに届けられ、天然果汁入りの飲料や食品となる。これらの生産品を山梨県から全国に運ぶための物流が福島運輸にまかされている。
湘南香料と福島運輸の付き合いは長く、同社常務取締役・山梨工場長の野坂俊平氏によると、「清里工場時代の福島運輸がトラック1台の頃からの付き合いになります」。野坂氏の入社以前から福島運輸が輸送を担ってきた。
湘南香料の創業は1923年(大正12年)。神奈川県藤沢市に湘南香料研究所を設立したのが社名の由来です。終戦直後から清里工場が稼働し、1989年に生産拡大のために山梨工場を新設・移転した。ちなみに清里工場時代は、冷凍輸送が出来る会社は山梨県内に福島運輸1社のみだったそう。現在は同工場の年間およそ600トンの製品のほぼすべてを福島運輸が輸送している。
天然にこだわる生産品
同社製品の大きな特長は、「天然原料」と野坂工場長。
「製品は天然原料からつくるのが基本で、原料からこだわっています」
素材の味を追求して消費者に直接提供する自社オリジナルジュースのブランド『sonomama』を立ち上げた同社だが、天然の原料から製品をつくるメーカーはほとんどない。そのこだわりは原料の産地にまでおよぶ一方で、天然ゆえの素材の繊細さもあり、扱いは簡単ではない。こうして原料から抽出した新鮮な製品をどうお客様まで届けるかも重要になってくる。
製品輸送は常温、冷蔵、冷凍などさまざま。「お客様の保管条件や配送条件によって決まり、決められた条件でお届けしてもらっています」
繊細さが求められる食品輸送
食品輸送は「常温」の扱いひとつでも大きく変わる。
たとえば、常温保存の食品で仮に25℃とあっても、通常の機材による輸送では温度管理がむずかしくなる。特に日本の夏場の温度では実際に温度管理することはほとんど出来ない。そこで福島運輸には常温品でも冷蔵で輸送、保管してもらうという。
「輸送のたびに出発時と到着時の温度管理を行なうチェック体制を構築するなど、両社で協力関係を築いてきました」と野坂氏。不具合が発生した際には福島運輸の担当者からの提案によってシステムの改善にも取り組んだ。
野坂氏の「自社商品を大切にしているので商品を高品質に保ちたい」という思いは強く、今後について伺うと、「温度のモニターをよりわかりやすく、手間をなくしながらしっかり管理することを進めていきたいです」と語る。
「より高品質なものをお客様に届けるという意味では、輸送中も(冷蔵や冷凍の)倉庫の一部のように運んでいただければと思います」と、細部に及ぶさらなる改善を期待する。
「動く倉庫」のような高品質配送をめざす
「常温・冷蔵・冷凍」の「三温」の物流サービスを提供する福島運輸。山梨発の商品を全国津々浦々に配送出来るようにするため、全国の優良パートナーネットワークも構築して態勢を整えてきた。また、出荷する企業からの倉庫保管と配送管理の延長線上として、安全・安心に任される高品質なサービスを提供するため、品質管理やオペレーションをはじめとする総合的な物流サービスの進化の努力を常に行い続けている。